~知らぬが仏編~
レポート 富田 あき子


予期せぬEコーチからの青太レポート依頼、断る理由もなくペンをとる。

青太バスツアー体験した人しかわからない、
とてもやさしくてえぐい叔父様さえクリヤできれば、最高に楽しいツアーの始まり始まりー!

宮崎到着後、早々に受付を済ませ、繁華街へレッツゴー。
事前にKさんが見つけてくれてた「グリル爛漫」でチキン南蛮を堪能した後、明日の準備のためコスモスへ買い物。
そこで店員さんに勧められあのドリンクを買うはめになる。
ホテルに戻り、寝る前にドリンク飲んでベッドに入った所、鼻血出るどころか全く寝付けない。
Iさん同様ほとんど眠れなく朝を迎える。
おじ様の相手をしながらしっかり朝食をとり、いざ出陣!

マリンスタジアムに着いて、スタートまで2時間程あったのでKさんと散歩がてらちょっと離れたトイレまで。
15分くらい前にスタートに並ぶ、ちょっと緊張してきたがワクワクもしてきた。

バイパスに入るまでの1㎞位は人でごった返している。ここはアップのつもりで。
バイパスに乗り、2㎞程の所でおじいちゃんが沿道に座り自分の頭を指差しながら、
「見て見て、僕のハゲ頭ピッカピカでしょがんばれー」
と、同じ事を何度も繰り返し言って応援してる。
それを聞いて、一気にテンションが上がる。
12㎞位のところで、Zさんとすれ違う。
「やっぱZさんかっこいい」

 宮崎神宮の前で2拍手して通過。
沿道では高校生の美しい歌声や、星野源の歌に会わせてのダンスと楽しませてくれる。
ハーフに差し掛かったところで、2時間5分。そこで時計を外した。
これから先は走ることを楽しもうと思ったからだ。
練習不足もあり、そこから30㎞までがとても長く感じた。
スタジアムまで戻ってくると、ちょっとひと安心。
そこで時計を確認してみた。
32㎞地点で3時間15分。
これ見てすっかり安心。

しかし、30㎞位から、ちょくちょく足がつっていたため、梅干しを探していたら・・・
ありました。
梅干し混ぜたおにぎり!!

やったーと思いひとつもらう。
走りながら食べると、のどに詰まりそうだったので、立ち止まって食べることにした。
フレンドリーなボランティアのおばさん達だったので、
まだ準備中のみかんにまで手を伸ばし、OS-1を3杯ほど飲んで、いざ走り始めた。
すると途端に足がつってしまい、動けなくなった。
(あ~いやしい真似をするからバチが当たった)
と思いながら、つま先を内に曲げるがいっこうに治る気配はなし。
走者に背を向け、足音だけが『ザッザッ』と耳に入る。
私はどうなるんだろうか、と思っていると、
風貌はさておき、私には王子様にしか見えなかった、同じバスツアーだった男性が、立ち止まってくれた。
すかさず
「足がつって動けないんです」
と言うと、差し出してくれました。芍薬甘草湯と塩タブレットがたくさん。

私は、いただいたものを全て口に入れ、ついでに足裏を押してもらったら、イタッと悲鳴が出た。
すると、なんということでしょう。
すぐ走れるようになった。
タイムの事などすっとび、走れることができ、嬉しくてたまらなかった。

懲りもせず、日向夏ゼリーは外せなかった。
足取りは重かったが、ゴールまでもう少し。
そこで、先ほど助けてくれた王子様が見えてきた。
追い越し際に、
「先ほどはありがとうございました」
と言うと、
「僕が君に費やした時間を返してくれ」
と言わんばかりの表情。

ゴールして、控え場に戻ってきたら、昨夜コスモスに同行した人から、
「富田さん、ありがとう。言われた通りに芍薬甘草湯を飲んだら、足つらんかったよ」
私も、RDの仲間に教えてもらったことが役に立ち、不幸中の幸いかな。



後日、あまり風邪が治らなかったので、病院に行ったところ、
肺炎と診断される。
そのとき思った。
あのとき、足がつったのは神様の思し召しで、無理しないようにということだったんだろうなぁ。

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2016-12-16

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