レポート 山田 和夫 |
フル24本目となる高知龍馬マラソンを、快晴の南国土佐で走ってきました。
クラブ会員のNさんから、博多発高知行の高速夜行バスで参加したことがあるとのことで私も17日(金)から出発。
数十年ぶりの夜行バス利用でしたが、案外快適に過ごすことができました。
翌朝は1日フルに使って高知市内観光。
あちこち歩きすぎて、休足できずチョット反省です。
今シーズン2本のフルはいずれも4時間オーバーで、私にとっては不本意な成績で最低目標をサブ4に設定しました。
あわよくば、過去4回しかクリアしていないサブ3.45もひそかに狙っての遠征マラソン。
当日のホテルでの起床、5時15分予定も5時55分。
早くも出遅れて、今日のレースを予兆するようでチョット引っかかります。
朝食もそこそこにホテルから近くの電停(高知には市内電車が走っています)に向かおうとしたら、
一人の若者ランナーが「よかったらタクシーご一緒どうぞ」と声掛けしてくれました。
一気に運気アップ!!
大幅に時間短縮ができました。
荷物預けや、ウォーミングアップ、トイレ等を済ませ8時半には予定のCブロック整列。
スタート前恒例の、本日レースプランの復習です。
・入りの1キロはあわてず流れに任せる。
・最近の練習内容から㌔5:20では30キロまではいけるはず。
・30キロからが本当のマラソンのスタート。
・この年でフルマラソンを走れることに感謝。
コースは20キロ地点とゴール前に高低あるもほぼフラット。
あとは気力で頑張るしかありません。
【レース内容】
(スタート 2:05)
いつも通りのロスタイム。
市民ランナーなので特に焦ることもなくスタート地点通過。
(~5キロ スプリット29:18 ラップ27:13)
1キロ手前でランナーと交錯してガーミンラップが誤作動。
レースでは何があるかわかりません。
(この時点では、最後の最後での悲劇を想像することもありませんでした)
(~10キロ スプリット56:21 ラップ27:03)
東から南に向かい、風向きの変化を感じますがラップも落ち着いてきて目標の㌔5:20をわずかに切って
順調に走れます。
周りの声援もよく聞こえます。
(~15キロ スプリット1:23:02 ラップ26:41)
調子がいいのでもう少し上げても大丈夫な気がするけど、まだまだ先は長いので㌔5:15より速くならないように自重。
過去何回も失敗しています。
このころはまだ余裕があるし、声援も・・・。
でも、私のすぐそばのランナーに声援が集中しています。
誕生日おめでとうの声があちこちから(肩から誕生日ですのタスキを掛けていました)
(~20キロ スプリット1:50:28 ラップ27:26)
浦戸大橋の坂が待ち構えていますがまだ前半で十分余裕があります。
あまり無理せず、淡々と登りきったところに眼下に太平洋の素晴らしい景色が広がります。
宮崎青島とはまた違った雄大な景色です。
一気にテンションアップ。
(~25キロ スプリット2:17:12 ラップ26:44)
海岸線の景色のよさにペースも気持ちよく上がってきました。
いつもは疲れが出てくるところですが、今回はまだまだ行けそうです。
(~30キロ スプリット2:44:16 ラップ27:04)
ようやく本当のマラソン、30キロに到達です。
気温が高くなってきたのが気になります。
残り12キロをネットで1時間4分49秒で頑張れば久しぶりの3時間45分切り。
まだ余力はあるけど、ふくらはぎがピリピリするのが気にかかります。
(~35キロ スプリット3:12:32 ラップ28:16)
ふくらはぎに痙攣、水分補給が少なかったのか一気にペースダウン。
周りのみんなも、頑張っています。
残りの距離を数えながら、歯を食いしばってゴールを目指します。
目標を下方修正、周りの声援がせめてもの救いです。
きつい時間帯です。
(~40キロ スプリット3:42:26 ラップ29:54)
気温も高くなり、もうフラフラの状態。
絶対立ち止まらないように周りのランナーに必死についていきます。
早くゴールして、ゆっくり休みたいです。
(~ゴール スプリット3:58:37 ラップ16:11)
今回最大の悲劇到来。
最後の競技場への長い上りで、もうふくらはぎはピキピキ状態。
ゴールの電光掲示板は3時間55分を示しています。
どうにかサブ4はいけると思った残り50Mでその悲劇は起こりました。
後ろからラストスパートのランナーと接触。
無理な態勢でよけた途端、両足が一気に痙攣しました。
全く動けません。
1分たち、2分たち必死にトラックとフィールドの境のレールで足を突っ張って回復を脂汗を流しながら待ち続けます。
どうにか残り50Mを走り切ってやっとゴール。
ゴールできたことが今回ほどうれしかったことはありません。
目標達成はできなかったけど、長期低迷に歯止めがかかるきっかけとなった高知龍馬マラソン参戦でした。
高知市民の熱い声援、素晴らしいロケーションが心に残る大会となりました。
ありがとうございました。