レポート 山内 良子 |
立派なフルマラソン完走記に、素晴らしすぎる記録の持ち主たち。。。
こんなところに、初ハーフマラソン完走記を書いてもいいのかと、書く前から弱気のひよこランナーの「富士しゃくなげ湖ハーフマラソン」完走記です。
今から1年前。
同じ職場のうっかり系美人の事務職員Hさんが飲み会で「走ってます。」と言われた。
これまでの人生で、運動部に入るどころか、スポーツを習慣的にやったことがない私は、さらっと言われたこの一言にすごく魅かれた。
そして、その場でぽろっと、「私も走ってみたい」と言ってしまい、急きょ次の日の朝から走ることになった。
土曜朝ランとRD。
初参加の土曜朝ランは、いつもなら寝ている土曜日の朝、しかも飲み会の次の日に無理やり起きて走り出した。
走り出してすぐに思った。
『ヤバい。この人たち本気だ。やってみたいで何とかなるレベルじゃない。』と。
安易に「走ってみたい」などと言った昨日の自分を恨んだ。
その日は、なんとか走り終えたもののボロボロ。
みんなと別れて帰るときもヨボヨボと老人のように歩き、そのまま爆睡。1日が終わった。
それでも、早々に辞めると言えない小心者の私は、土曜朝ランに騙し騙し参加した。
Iさんは、「マラソンはずーっときついんだよ」と笑い、その楽しさやRDの人たちのすごいところを話しながら、何度も何度も一緒に走ってくれた。
Mさんは、桜マラソンに出てよかった思い出やマラソンの楽しさを話しながら一緒に走ってくれた。
Fさんは、平坦な道を走るだけではない楽しみを教えてくれたり、大会に出るならどこがいいかと話をしてくれた。
他にも、私が内心『どうしよう。。。どうしよう。。。』と、口に出せずに悩んでばかりいるところに、RDの人たちは『自分が好きなことを知ってもらいたい。』という気持ちで、『一緒にやろう。』という姿で、『走ることはこんなに面白い。』という姿で、私の背中を押し続け、一緒に走ってくれた。
富士しゃくなげ湖ハーフマラソン大会。
この大会は、アップダウンが多く、きついことで有名らしい。
それでもエントリーを決めたのは、走り始めて1年が経とうとしていたことと、RDの人たちがたくさん参加すると言っていたからだ。
当日までに皆がコースのこと、大会のことをいろいろ教えてくれたので不安はなかった。
でも、あえてコースを調べたりもしなかった。
一人でいろいろ考えていると、悪いことばかり考え始め、めげてしまう弱い自分を知っていたからだ。
大会当日は、暑くもなく、寒くもなく、朝からいい天気だった。
会場に着いてすぐにRDのNさんを発見。出場しないのに応援に来てくれていた。
他にも、着替えの途中や、準備運動をするとき、あちこちにRDの人たちがいた。心強かった。
スタート10分前。スタートの立ち位置からよく分からない。
ソワソワしながら、とりあえず後ろの方へ行こうと思っていたら、Sさんたちも後ろへ行くとのこと。
ついていかせてもらって何とか落ち着くことができた。
いよいよスタート。
正直、ここから先はよく覚えていない。
一緒に走ってもらったり、RDの人たちにすれ違ったり、きつくて足が止まりそうになったり、坂の先にまた坂があってめげそうになったり、足が痛くて屈伸をしたこともあった。
「走るのは好きじゃない。」なんて思ったこともあったが、とにかく【完走】だけを考えて走った。
ゴールの瞬間はあっけなかったと思う。
でも、とにかくきつくて、好きじゃないとまで思っていたはずなのに、不思議と「もう辞める」とは思わなかった。
ゴールした後、何とか本部に戻ると、表彰式のアナウンスが聞こえてきた。RDのM.K.さんとS.N.さんの名前が呼ばれていた。
各年代別で優勝とのこと。自分のことでもないのに誇らしく、同じコースを完走できた自分がちょっとだけすごいものに感じた。
ハーフマラソンを完走して、ようやくランナーの卵からひよこランナーになれたかなと思っている。
マラソンはずーときつい。
でも、仲間がいるから頑張れる。
次は、フルマラソン完走目指して頑張ります。