後 編 |
レポート 土井 由紀子 |
第5章 ハーフ(門前仲町)~30km(銀座)
ハーフ地点を過ぎてしばらく走っていると、4~5kmほど後方と思われる向かい側のコースに、朝の情報番組ZIPの梅澤アナウンサー発見。
撮影スタッフに囲まれていたのですぐ目につきました(翌日のZIPはしっかり録画予約してきたので、帰ってからゆっくり観ました)。
さて、今回の新コースの高低差は、最初の7kmでなだらかな下りになっており、その後はゴールまでほぼフラット。
旧コースの難所とされていた35km「佃大橋」以降のアップダウンがないため、高速コースで確かに好タイムが狙えそうな印象。
ただ、ほとんど気にはならなかったのですが、強いて言えばこの下町コースの入口、出口に当たる「蔵前橋」が最も高低差を感じましたし、
蔵前橋~門前仲町の下町コースの中にも多少のアップダウンがあります(ZIP・梅澤アナもこのエリアで「細かいアップダウンが脚にきます」的な事をレポートしていた)。
なので、そのアップダウンを利用して撮った写真がこれです↓
人・人・人! 人の波!
直線コースなので、ほんの少しだけ高くなった「アップ」地点から撮ると奥の方まで見渡せて、東京マラソンの規模の大きさを実感するスポットでした。
これを見ていただくとわかるとおり、高速コースではありますが、私みたいな4時間以上かかるボリューム・ゾーンのランナーは「自己ベスト出すぞー!」なんて意気込むと、人の多さにイライラして脚を使って追い越す→疲れて撃沈…というオチになること必至なので、個人的にはファンランに徹することをお勧めします。
2時間台~3時間半レベルの速い人にとっては間違いなくいいコースでしょう。
そして、東京マラソンの先導車はBMWですが、AED部隊の自転車もBMW。かっこよくて絵になります。
さぁ、22km辺りで給食コーナー。カロリーメイトゼリーをもらいます。
「よっしゃー カロリー摂るぞー!」と早速開けようとしたら、すぐ先にパンも発見。
いつもならパンは口の中がパサパサになるのがイヤで食べないけど、せっかくなのでもらいました。
『あんパン~!』と思って食べると…まさかのチョコパン。
あんパンの口になってたのに…。
『てかさー、せっかくの東京マラソンなんだからさー、ヤ○○○じゃなくて木村屋のあんパン出してよぉ』と心の中で悪態をつきつつ、チョコパンをモグモグしながら走ってると…
「どいちん! …どいちん!」
沿道に目をやると、8km小川町に引き続き、本日2回目の後輩・青たん!
23km両国にて感動の再会です。
「あっ、青たん!ねーねー、パンがさー、あんパンじゃなかったんだけどー」
「そんなん知るかー!まだ余裕ありそうやなー」
「楽勝よー」
「LINEで返事来なくなったからどうなってんのかと思ってたぞー」
「あ、ごめん… 電池やばかったから早々に機内モードにしてた(笑)」
「なんやそれー!お前がLINEで場所知らせろって言うからこっちは送ってたっつーのに!まぁええわ。あ、N井が26km東日本橋の明治座前にいるらしいぞー」
「おっけ26kmね!ところでたい平まだ見かけてないんだけど通った?」
「そう離れてないと思うけどなー。追いつくんじゃないか?」
「え!じゃ、捕まえようかな!」
「おー、行けると思うぞー。ほな、終盤にもう1回待ち伏せるわー」
「ほなねー」
という流れから、23km両国にてたい平をきっかけに気持ちペースを上げてみる。(多分キロ6分10秒くらい?)
が、コース上には誘惑が多く…
トマトさんとか…
ルフィとか…
そして、対向車線側にはじりじりと収容バスが!
東京はやっぱりはとバス~ 車中を見ると既に何人か収容済でした。
そして再び蔵前橋を渡って左折し、日本橋方向へ。
たい平を探しながら進んでいくと、沿道が「金八先生や…」「金八!」とざわざわしてます。
沿道がざわつくところにはおもしろい人がいるものです。
今度は先の方に金八先生の登場!
即座に追いかけて後ろにピタリと付いてみる。
見た目、暑そう…(笑) 髪、ジャマそう…(笑) ここも笑いをこらえるのに必死でした。
そうこうしているうちに、すぐに26km。
『N井がいるはずだけど…見つからない…。あれー?東日本橋ってもう過ぎた?』と不安になりながらペースを落として沿道を探し続けてると…あった、明治座!あ、N井いた!
ようやく本日1回目のN井との遭遇です。
「N井~!もう通り過ぎたかと思って焦ってたよ~!」
「え、明治座の前って聞きませんでした?」
「だって明治座の場所知らんもん(笑) てか、声…低くない?」
「酒焼けです~(笑)」
「ちょ…w 飲みすぎwww 応援来る気あったとー?(笑)」
「あははー!」
あーもう、走るのやめてビール飲みに行きたくなってきた。
「ねね、たい平見た?追いかけてるんだけどー」
「どうですかねー?見てないですけど。とりあえずまた終盤にいますねー。ファイト―」
「うん、ありがとーほな!」
コースに戻る。
エネルギー切れの感じは全くないけど、とりあえず途中でバナナも補給。
そして、お囃子が聴こえてきて、30人とか、もっといたかも?
かなりの人数の応援のみなさん!
こういう応援、外国人ランナーも嬉しいだろうなー。
さて、日本橋に戻り、ここから銀座へ南下。
29kmを過ぎて銀座に入りました。そして、この辺りで困ったことが起きました。
あろうことか、…飽きてきました。
下町エリア以外は2年前とほぼ同じコース。
銀座は2年前に往復したコースなので見覚えがあるせいか、全然テンションがついてこない…。
しかも、これからの品川折り返しコースは道幅が広くてちょっと単調。
コスプレランナーも2年前の方が多かったような…。
体は全然動くんだけど、遅すぎるのか、なんか異様に疲れる…
たい平いないし…。
次から次にネガティブ思考に襲われる自分に嫌気がさす。
銀座4丁目の交差点を日比谷公園の方へ右折。すぐに30kmのポイント。
『あと12kmで終わっちゃうのかぁ』と祭りの終盤を迎えて一抹の寂しさを感じながらも、眼前にある“飽き”という敵の襲来にどう応戦するか…
『いや違う…飽きが敵なんじゃない。敵は自分自身…』
そんな深いことを考えながらの30km通過です。
第6章 30km(銀座)~フィニッシュ(東京駅)
ここまでの30km、立ち話をしたりコスプレイヤーを追いかけたりしながら、目標の「5時間以上はコースにいる」を目指していたけど、ふたを開けてみると平均ペース6分40~50秒/km。
4時間50分を切りそうです。
話し相手がいれば別だけど、これ以上ペースを落とすのは苦痛でしかなく、どう頑張っても「5時間以上」の目標達成が難しくなってきました。
コースに対する飽き、ペースに対する飽き、走ることに対する飽き、遂には、飽きと向き合う今の状況にも飽きてきたので…この状況を打開すべく、いっそのこと体が動くままに走ってみようとペースを上げることにしました。
が、その前に…。
ここに至るまでどのトイレも長蛇の列でしたが、30km過ぎてすぐのトイレがガラ空きだったので、スタートから我慢していたトイレに行ってみました。
ゴールまでもちそうだったけど、東京マラソンでトイレを経験するのも1つの記念になるかなと。
あと、高機能スパッツ(CW-X)を履いている状況でのトイレロスが何分になるのかなーという検証も初めてやってみました。
結果、ロスタイムはちょうど2分。
真面目に走るレースならこの2分は大きい。
しかし、このトイレロスが案外気分転換にもなり、「よし!」と完全にスイッチが入る。
GPSウォッチを見ずに走る。ペースを上げるとそれまでの疲れがかえってとれて、楽しさが戻ってきた。
後半でペースが落ちている人たちをどんどん抜いていく。
歩くスタバ。シュール(笑)
時間はもう12時過ぎ。日差しは強くなり、日陰もなく、ほぼ無風、気温14~15℃くらい?
『そりゃ歩きたくなるよね~(笑) ファイト』と心の中でスタバに声援を送る。
東京タワーが見えてきた。ここはいつも逆光で、東京タワーがうまく撮れないのが残念。
そして増上寺。
スピードを上げてから明らかに体が軽くなり、飽きが半分くらい飛んで行った。
なので、ペースを落としたくなくて、すぐ前を走っていたゆっくりペースの男性2人の間(私一人くらい通れそうなスペースがあった)を一気に追い抜こうとしたら…見事に右の男性に接触!
右手に握りしめていたスマホがぴゅーんと後方に飛んでいって「あーっ!すっ…すみません!」と謝りながら慌てて拾いに行き、スマホの無事を確認してとりあえずホッとしました。
今更ですが、無理な追い越しはやめた方がよさそうです。
そして、暑そうだったドラクエの勇者。
『来年のリレーマラソンはドラクエシリーズでも…。はっ!私ってば…リレーマラソンのことは忘れなさい!』
仮装の人を見る度に、来年のリレーマラソンのネタを考えて…何かに憑りつかれてます。
品川にだいぶ近くなってきた34km付近で、ランニングポリスを発見。
ランニングポリスはテロ対策のセキュリティ強化のために2年前の東京マラソン2015で初導入。
去年も走られていたことは聞いてはいましたが、今年はもういないのかなと思っていたら、ようやくお目にかかれました。
一緒に走ってくれていると思うと、なんか安心するんですよね。内側からの警備、ありがとうございます。
調子よく進みます。
スイッチが入ってからは大体キロ5分台のペースでしたが、それでもたい平が見当たらず… いつの間にか追い越したと考えた方がよさそうだったので、ここらで諦めました。
(翌日のTVで、林家たい平氏は30kmで動けなくなって、ゴールまで6時間以上かかったらしいことを知りました)
あとは後輩2人がどこで待っているか…。
常に沿道は見続けていましたが、後輩・青たんが知らないうちに34~35kmの田町でこんな画を撮ってくれていました。
まさかの上から!
田町の歩道橋を渡っている時に撮ったそうで、写真のど真ん中に私が一応写っています(黄色)。ランナーのばらけ具合がよく見えますね。
そして36km弱・品川駅前で折り返し。
折り返し地点の目印に触れて「もちょっと頑張ってくるね」と元気をもらいます。
さー、あと約6km。
折り返してすぐ、36kmを少し過ぎた辺りで
「どいちん! どいちん!」
本日3度目の後輩・青たん登場!
「青たん!ランナーの追跡、ほんと上手になったねー!2年前はあんなに不器用だったのに…(笑)」
「もう要領つかんだわー(笑) 200mくらい先の給水ポイントにN井も待ってるみたい!」
「200mってすぐそこやん!青たんもついてきてよ~ 200mくらい走れー(笑)」
「えー… わかったわー そんくらいなら」
と、急いで給水ポイントまで走ってだいぶ探したけど、人が多すぎてN井が見当たらず… ついでに沿道から付いてきてるはずの青たんまで見失う…
給水しながらうろうろしても見つかる気がしなかったので、諦めて走り出しました。
そして、向かい側のコース(5~8kmくらい後方)のランナーの中に着ぐるみ2人組を発見。
あんな格好でこの日差しの中よく走れるな…と感心する。
そしてしばらく走ると今度は周囲のランナーが向かい側コースの人物にくぎ付けになる。
みんな1点を見つめています。
その視線の先は…頭にも背中にも大きな羽を付けたサンバ風の半裸衣装の男性ランナー。
私が今回見た中で、この人が一番目立っていたかも。
拡大してみました。
ほんと、変な人ばっかりで楽しい大会です。
さぁ、もう終盤。
あっという間に40km過ぎ。
ゴール後の荷物受け取り場所になる日比谷公園が見えてきました。
人もかなり多いです。
と、沿道から「マイケル―!!」とか「マイケル・ジャクソンwww」と、声援と笑いの混じったざわつきが聞こえて、『え?どこ?』と探し始めて、ようやく姿を捉えたと同時に…
「ポゥ!!!」
『え~っ!マイケルが声援に応えてるー!!!』
ここはもう笑いをこらえきれず、走れないくらい大変でした。
個人的には、今回の一番のツボは、間違いなく彼です。
かなりのお気に入りキャラだったのでひたすら付いて行きましたが、この後も「マイケルー!」「ポゥ!」のやり取りは続いたので、きっとスタートからゴールまでこの調子だったのでしょう。いや、もう、実にすばらしいです。
最後の最後にマイケルに心を奪われて、気づいたらそこはもう丸の内仲通りの入口。
「あと1km」の表示が見えました。
それまでのアスファルトとは趣の異なる風情ある石畳。
今回のコースの中で道幅がおそらく一番狭いこと、沿道と走路がすごく近接していること、応援者の密度が濃いこと、両側にビルが林立していること…これらの要素が集まった時、丸の内仲通りは最終ランナーのために用意された最高の花道になっていました。
「ナイスラーン!」
「あと少しだー!」
「いけーーー!!!」
左右のビル群に音が反射してるのか、大声援が反響して、増幅されます。
単調だった道から急に大盛り上がりの花道に変わったものだからランナーも高揚して、観客もどんどん盛り立ててくれて、それが一体になって、上昇気流になって、私のテンションも一気に沸騰!
『なんだこれ~!楽しすぎる~!』
最後の最後でワクワク!!
大観衆も湧く湧く!!
楽しさのせいで調子に乗ってぐんぐん走ってると…42kmの看板が目に入った。
「えっ、あと200m!?」
と焦ってブレーキをかけたけど、時すでに遅し…。
慣性で仲通りを駆け抜けると一気に空間がパーっと開けて、視界の右端に東京駅が見えた。
すぐに左折…東京駅を背にして走るとゴールはもう目と鼻の先。
あと数十メートル… 10m… 3m… ゆっくり、一歩一歩確認しながら…ゴール。
「終わっちゃったか~。あっという間だったな…。」
完走を喜ぶランナーたちに混じって余韻に浸っている時、ふと後ろに気配を感じて振り向いたら、もの言わぬ東京駅がこっちを見つめていました。
目指していたゴールにたどり着いたんだなぁとゴール越しに見える東京駅を眺めながら、それまで走ってきたコースを思い浮かべ、ここに至るまでに関わってくれた全ての人たちに感謝しつつ、今回の素敵なゴールを100年前から演出してくれた佐賀出身の偉大な建築家・辰野金吾さんに敬意を表して…
コースに一礼。
「すごく楽しかったです。ありがとうございました。」
第7章 フィニッシュ後の誘導~預け荷物受け取り(日比谷公園)
大満足のフィニッシュ後、「おなかすいたなー。のど渇いたなー。すぐ体冷えそうだなー」と思いながら、荷物受け取り場所の日比谷公園へ誘導される。
が、続々と完走するランナーの数に対して、誘導路が相対的に狭すぎる!
あっという間に大渋滞。
はるか先の日比谷公園まで大渋滞が延々と続くのに、進む速度はさながら牛歩。
いくら晴れたポカポカ陽気といっても、そこは2月の東京。
飲み物も食べ物もフィニッシャータオルも何一つもらえないまま汗冷え。
「えー… 何これ全然動かないじゃん… 寒いよー ひもじいよー」と思いながらもなんとか耐えられるレベルではあったけど、雨降った気温の低い日だったら最悪だなーと想像してぞっとしながら、渋滞が流れるのをひたすら待ちました。
そんな状態で20~30分くらい経ったか(計ってないけどとにかく長く感じた)、少し流れ始めて、ようやくポカリスエット、カロリーメイト、バナナ、ランチパック、完走メダル、フィニッシャータオル、防寒のアルミシートをもらえたけど、それでも日比谷公園まではまだまだ遠い。
東京駅がゴールと聞いた時、ランナーの誰もが心配していた「完走後の誘導」に関しては、予想通りに、ものの見事に不安が的中しました。
こんなことならゴールはビッグサイトの方が良さそうですが・・・来年はどうなるんでしょうね。
とにもかくにもほうぼうの体で日比谷公園に到着し、ようやく荷物を受け取ることができ、急いで上着を羽織りました。
日比谷公園の中には仮設の更衣室が設置されていたり、ランナーサービスのブースもいくつかありましたが、さっきまでの大渋滞で疲れきって落ち着かなかったので、早々に丸の内線・霞が関駅に向かい、ホテルへ戻りました。
走るより、大渋滞の方がよっぽど疲れた…。
あ、一応走ってきたのでその結果です↓
ペースが乱高下したわりに、びっくりするほどイーブンでした(笑)
【エピローグ】
ようやくホテル着。
1階でエレベーターを待っていたところ、60代くらいの白人の女性も一緒になり、「お先にどうぞー」「ありがとー」なんて言いつつ2人で乗り込んだところで、その女性がにこやかに話しかけてきました。
「あなたも走ったの?完走した?」
「はい、完走しました。どちらからですか?」
「カナダよー」
「カナダ!4~5年前にカナダに行きましたよ~!」
「ほんと?どうだった?好きだった?」
「はい!とても美しい国でした!」
「それはよかった。東京もとっても大きな都市ねーすごいわ。」
なんてやりとりをしているうちに目的のロビー階へ到着。
「滞在楽しんでくださいねー」「ありがとう、あなたもねー」とお別れの挨拶をしてホテルフロントに着くと、そこかしこには完走メダルを誇らしげに下げた笑顔の外国人ランナーたちで溢れていました。
先ほどの白人女性はそのランナーたちと合流されたので、カナダ人がツアーで東京マラソンに参加していたんだなーと漠然と状況を把握。
一旦部屋に戻り、後輩たちとの飲み会に向けて準備をした後、夕方にまたロビー階へ降りて行ったら、まだ数名の外国人が完走メダルを下げて歓談中です。
とりあえず私はエレベーターから降りて外に向かって歩いていくと、前方から外国人女性がこちらの方向に歩いてきました。
彼女の首には、見たこともないほどの超巨大メダルが下がっており、形もかなり変わっています。
6~7個のメダルが繋がって1つの大きな輪になっていて、“ただならぬメダル”感がプンプン漂っている。
『でかっ!!』と心の中で驚きつつ、『うーん、何のメダルかなぁ…。上位入賞者のメダルとも違うし…』
(しばし考える)
『あーっ!!!シックス・スター・フィニッシャー!!!』
ピンときてとっさに振りむいたけど、既に彼女の姿は見えず…
『もー!なんですぐ気付かなかったのっ!!私のバカーーー!!!』
一生の不覚でした…。
見たことがなかったので気づくのが遅れたけど、あれは間違いなく、シックス・スター・フィニッシャー(six star
finisher)のメダル。
アボット・ワールド・マラソン・メジャーズ(Abott World Marathon Majors;
WMM)の6大会(ロンドン、ベルリン、ボストン、シカゴ、ニューヨーク、東京)全てを完走するという偉業を成し遂げた人だけがもらえる記念メダル。
彼女は、今回の東京でWMM全てを走破したすごい人だったのです。
確か2~3年前の雑誌には、シックス・スター・フィニッシャーは日本でまだ一桁の人数しかいないとか何とか書いてあったはず。
『おめでとうって言いたかった!メダルをじっくり見せてもらいたかった!触らせてもらいたかった!写真を一緒に撮ってもらいたかった!』とさんざん後悔したけど、今さらあれこれ悔やんでもムダというものです。
世界でもそう多くはないはずのシックス・スター・フィニッシャーを一瞬でも拝めたのは貴重な感動体験だった、と心の整理をつけました。
参考までに、これ↑がシックス・スター・フィニッシャー・メダルです。
東京マラソンのホームページから拾ってきました。ほんと大きかったです。
最後の最後でやらかした感が残ったのは否めませんが、
その後、応援に来てくれた青たん、N井ら久しぶりに集まる仲間たちと飲む、ごく普通のビールがたまらなくおいしくて、
楽しい飲み会の後に帰ってから潜り込んだホテルのベッドが極上に心地よくて、
朝まで心置きなくたっぷり熟睡して…そんな思い出深い最高の1日を満喫して、土井は笑顔でマイホームタウン・佐賀へ戻りましたとさ。
おしまい
記念にオールスポーツの写真買いました。土井はどこでしょう?